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トート母ちゃんのお気楽生活♪

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宙組「ファントム」

 皆様、大変お久しぶりでございます。LOVE郎でございます。あんまりわたくしが出てこないので、どこかで倒れているんじゃないかとご心配になった方もいらっしゃるかもわかりませんが、「わたくしは元気です!」
 では、久々の観劇記、まいりたいと思います。

 今回は宙組の「ファントム」を観劇してまいりました。有名な「オペラ座の怪人」を宝塚バージョンで演ずるのです。わたくしは「オペラ座の怪人」の話は知らなかったのですが、アンドリュー・ロイド&ウェバーのミュージカルと、アーサー・コピット&モーリー・イェストンのミュージカルがあり、有名なのは、ロイド&ウェバー版のようです。今回は、コピット&イェストン&宝塚版とでも申しましょうか。
 顔に醜い傷があるがゆえに、仮面をし、オペラ座の地下に棲まざるを得なかったファントム(和央ようか)のことは、解任された劇場支配人キャリエール(樹里咲穂)しか、彼のことを知らず、他の人が地下に入ると、生きて帰ってこないため、「オペラ座の地下には幽霊が棲んでいる。」と恐れられます。
 オペラ歌手になることを夢見るクリスティーヌ(花總まり)は、劇場のパトロンの一人であるシャンドン伯爵(安蘭けい)の勧めでオペラ座に入ることができますが、新支配人の妻で、プリマドンナのカルロッタ(出雲綾)の意地悪で、衣裳係として働くようになります。
 それでもオペラ座で働ける喜びに一人歌うクリスティーヌ。その声を聞いたファントムは、その美しい声に、歌手だった自分の母親を思い出し、仮面をつけたままクリスティーヌに歌のレッスンをします。
 ビストロでのコンテストで、素晴らしい歌を披露したクリスティーヌは、晴れて劇団の団員になることができ、カルロッタが「フェアリー・クイーン」のタイターニア役に抜擢します。しかし、これは実はカルロッタの罠で、初日の開演前、カルロッタの作った毒を飲んだクリスティーヌは、本番で声が出なくなってしまいます。
 クリスティーヌに恋していたファントムはこれに怒り、クリスティーヌを地下へと連れ去ってしまいました。カルロッタに復讐して。
 ここから先は、言わぬが花、としておきましょう。お知りになりたい方は個人的にどうぞ(笑)
 ファントム役のたかちゃん(和央ようか)は、美しく、孤独なファントムがとても良く似合い、仮面姿も美しい!それに、いつもは粘り気のある歌い方が聞きづらかったりするのですが、今回は、その歌い方がとてもメロディと合い、聞き惚れてしまいます。
 最初は、本当に幽霊みたいな雰囲気なのですが、クリスティーヌと出会ってからのたかちゃんは、本当に一人の、良くも悪くも真っ直ぐな青年でした。クリスティーヌに顔を見せて怖がられてしまったときの叫びともうめきとも言えない声が、切ないです。そしてそして、キャリエールとの銀橋でのシーンは、こんなに涙って出るものなのかと、号泣してしまいました。
 クリスティーヌのはなちゃん(花總まり)は、素直で純真な女の子。ファントムに「顔を見せて」と歌う歌が素敵です。でもその後に「キャー!」って叫んで逃げるか?けっこうヒドイ女の子です(笑)
 キャリエールの樹里ぴょん(樹里咲穂)、この人はもう!泣かせてくれる!ファントムとキャリエールどっちにも感情移入してしまって、銀橋でのお芝居がまともに観れませんでした(T_T)父親と息子の愛情が本当にこちらに伝わってくる名場面です(ロイド&ウェバー版ではキャリエールは出てこないそうです)
 シャンドン伯爵のとうこちゃん(安蘭けい)は、2部になってからの方が見せ場というか、よく動きます。前作(「王家に捧ぐ歌」-オペラアイーダより-)では女役だったので、久々の男役、しかもプレイボーイな役を、楽しんでやってるように思えました(笑)
 脇役では、カルロッタ役の出雲さん、この人歌がもの凄く上手いのに、たかちゃんに「歌えない」だとか「雑音」だとか散々言われますが(笑)さすが組長!意地悪な役を滑稽に、しっかり演じてくれます。
 宙組は、いつもはなちゃんに泣かされることが多いのですが、今回はたかちゃんと樹里ぴょんに思い切り泣かされます。最後は悲劇で終わるのですが、なんだか、心の中で救いがあるというか・・・。かなりお気に入りの作品になりました。ロイド&ウェバー版も機会があれば観てみたいと思います。

 如何でしたか?久々の観劇記で、ついつい長くなってしまいました(あらすじを書くのがいつも苦労するんです/^_^;)読んでくださって有難うございました。
 またすぐにお目にかかれると思います。ではそのときまで、ごきげんよう。


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